terukazuの日記

自分の好きなもの興味のあること書きます。とりあえず、読書の感想とか。ついに社会人になりました。

「我々はなぜ戦争をしたのか」

さっそく最近読んだ本の紹介したいと思います。

 

東大作 「我々はなぜ戦争をしたのか」

我々はなぜ戦争をしたのか (平凡社ライブラリー)

 

この本は、授業の課題でレポート書くために読んだのですが、今年読んだものの中でなかなかのイチオシです。

ベトナム戦争の本です。

ベトナム戦争後、ハノイにアメリカ側とベトナム側の戦争当時、責任ある職にいた人たちが集まって、戦争に対して反省する会議をしたこと(ハノイ対談)を取材したものです。

まず、戦争後に当事者達が集まって反省会するって、こんなことあるんだと驚きました。全然知らなかったので。

読んでみて思ったのは、戦争の起こる原因についてです。

  • 正しい情報がない
  • 十分な相互対話がない

これが決定的要因だったのだと思いました。

正しい情報に基づいて、行動や戦略を決めないと、間違ったことに突っ走ったり、不毛なことをすることになってしまいます。

十分な対話がないと、お互いの意図を読み違えて、悪いシナリオを想定し、事態も悪い方へ流れて行ってしまいます。「世界が平和になるためには対話が大切」なんてこと聞いたことあったけど、この本読むとその大切さ重要性がひしひしと伝わります。

文章も読みやすいです。

また、著者の取材活動の様子や経歴なんか見ると、すごいって思います。自分のやりたいことやれてる人生なんだろうな。もちろんすごい大変そうですけど。

あと、一緒に

松岡完「ベトナム戦争

ベトナム戦争―誤算と誤解の戦場 (中公新書)

も読みました。

ベトナム戦争の全体像がよくわかります。

 

戦争についての本っていい本だと、いろんなこと考えさせてくれます。

今年の最初の方で

大本営参謀の情報戦記―情報なき国家の悲劇 (文春文庫)

これも読みました。

こっちは、日本の第二次大戦時の本です。

ベトナム戦争では、正しい情報が得られなかったのに対して、第二次大戦では正しい情報や情勢分析はあったが、「空気」の中で黙殺されて、それは活かされなかったことが書いてあります。他にもさまざまなことを考えさせてくれた印象深い本です。勧めてもらった先輩に感謝です。