「世界を歩いて考えよう!」
- 作者: ちきりん
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2012/05/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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私が好きでよく読んでいるちきりんさんの著書。Kindleで読みました。著書を読むのは初めてでしたが、やはり期待を裏切らずおもしろかったです。旅をして実際に目で見て感じたことからさまざまな思考を巡らせる…そんなに旅行したこともないですが、卒業前に東南アジアに旅行して、いろんなことを考えさせられたことを思い出したました。
チップについて考える章があるのですが、私もタイやカンボジアに旅行して、チップをあげる行動について疑問というか、腑に落ちない感じが強かったことを思い出しました。
・日本人にも東南アジアの現地の人にもチップなんて慣習はそもそもない。
・学生ごときの身分で払っているチップは、自分の稼ぎで払っているものではない。(バイトして旅行代金を稼いだとしても、ほとんどの場合、親からの補助に頼って授業料や生活費を出してもらえているから、旅行代金を捻出できている。)
・そんな学生がチップを払う行為は、心のどこかで相手を見下しているんじゃないかと考えさせられる。
・正当な商品やサービスの対価以外でもらったお金は、現地の人の暮らしを本当に豊かにするという点で有用なのだろうか?
(チップに頼っていると、商品やサービスの競争力向上が阻まれるのではないか…)
一緒に旅した友人のチップ払っている姿を見てはなんかもやもやした気分になってまいした。そこらへんについても所得の再分配の話なんかと関連して述べられていて、特におもしろいと感じました。