terukazuの日記

自分の好きなもの興味のあること書きます。とりあえず、読書の感想とか。ついに社会人になりました。

「読書力」

4月に社会人になるまでの間に、少し内容の重たい本を読むことにチャレンジしたいと思っていて、最近読書そのものの仕方についてふと考えたりします。

そこで、今日はちょうど大学1年生になったばかりの頃に買って読んだ本を、久しぶりに手にとって読んでみました。

読書力 (岩波新書)

私は中学高校と読書の週間がないまま過ごしていていたのですが、変わったのは浪人して一生懸命勉強するようになったことがきっかけでした。現代文とか一生懸命やってるうちに、読書がいかにいいものか気づくようになり、大学生になったらたくさん読書しようと思うようになりました。大学生になっていざ読書始めるぞってときに、たしか友達に勧めてもらったのがこの本でした。

著者の主な主張としては、本は読まなくてはならないものである。なぜなら、読書は自分をつくる最良の方法であり、コミュニケーション力を高める手段であるからである。

このような大枠の下で、読書の方法についても、訓練で上達するとの考えから段階を追った読書の仕方が述べられています。この本を読んでいると、著者の読書に対する思い入れが強く伝わってきます。緊張感を強いられる読書、自分も好きです。

今回読んだのは、自分が最近読書の仕方をいろいろ試行錯誤していて、そのヒントが欲しいと思ったのでⅡ章に期待して読んでいたのですが、あまり期待していたようなものは得られませんでした。本の内容の要約言えるくらいに読む、線を引きながら読む、読書のギアチェンジが参考にはなりましたが。あと、少し気になった箇所についてコメントも。

・p15「著者が自分ひとりに向かって直接語りかけてくれているように感じながら読むことにしている」

やっぱりこれが読書の醍醐味ですよね。普通でならとても自分が1対1でなんか話せる機会がないであろう人(有名人や故人も含めて)が、自分に向かって話しかけてくれている、レクチャーしてくれていると思うと、読書ってすごいとやっぱりすごいことですよね。おまけに、場所や時間は自分の好きなようにできるし。こんなにいいことづくめで本の値段は新書なら1000円以下。こういう風に考えてると、ついつい本への出費は多くなってしまいます。(笑)

・p63「本は身銭を切って買え」

自分も本は買うようにしてます。新品を。大学の生協は基本10%オフでたまにフェアーとかもやってるので重宝してます。たしか、大学1年生のときにこの本読んで以来、本は買うべきと書いてあったのは覚えていたのですが、著者がなんで買うべきと言っていたのかは忘れていました。今回読み返すと、「言葉が体に染み込む構えができやすいからだ」とありました。正直、言葉の意味は曖昧でよくわからないけど、なんとなくはこの感覚わかる(笑)自分も実際本は買っていて、やっぱり買った方がいいと思います。斎藤さんが言いたいのは、「自分のお金を出してまで読もうと決めた本のほうが、内容を自分のものにしようとするよね」、ってことなのかな。自分は綺麗な本の方が読んでいて気持ちがいいってのが大きいです(笑)昔、中学のときの国語の先生も、同じ理由で図書館では本借りずに買うって言ってたな。以外とこういう人多いのか?

・p86「読んでいると「そうそう、自分も実はそう考えていた」と思うことがよくあるが、多くの場合、そこまで明確に考えていたわけではない。言われてみると、それまで自分も同じことを考えていたと感じるということだ。」

これも読書の効能ですよね。私は体育会の団体に所属していたのですが、なにか上達のヒントになればと思い、さまざまなジャンルの一流アスリートの本を読みました。そのときに、こういう感覚になることが多くて、新しいことが発見できたり、そのたびに心が救われたりしました。こういうことって、友達とお酒飲みながら会話してるときもありますよね。読書って、ある意味会話ですね。

 

あと、この本を読んでいて、名作の小説なんか読むのもいいなと思いました。私が本格的に読書を初めて以来、読む本は新書のような本に偏っていたので。最後にある読書リストから、なんか選んで買って読んでみます。とりあえず、寝る前にちょっと坂口安吾の「堕落論」読んでみます。10分の1も読めずに諦めていたので…(笑)